[所在地]島根県浜田市金城町七条

 発見及び採掘時期の詳細は不明であるが,マンガンを採掘していた鉱山である。鉱山名についてもいぎかさこうざんと読むのか正確には不明である。この鉱山 名は「金城町誌」に出てくる。東京地学協会発行の「日本鉱産誌」では伊木の地区に石見鉱山という鉱山が出てくるが同一のものか別のものか不明である。林道 から左に道が80mくらい延びている。この道を行き止まりになるまで進むとその先は杉の植林地になっている。植林地に数m入っていくと黒い塊のマンガン鉱 石がいたるところに転がっている。「金城町誌」には植林地にあったという選鉱場跡の写真が写っており,この場所付近が選鉱場跡かもしれない。坑口は南東方 向の山の中腹にあったようだ。また,この鉱山については島根の自然編集委員会編集の「島根の自然をたずねて」にも記載されている。「島根の自然をたずね て」によれば,黒い塊のマンガン鉱石を分析した結果が出ており,カリウムに富むクリプトメレーン鉱であると記載されている。クリ プトメレーン鉱は,塊状のものが多いが中にはもこもことしたものも見られる。しかし他のマンガン鉱物はほとんど見られなかった。「金城町誌」「島根の自然 をたずねて」の2つの文献には地図や生成についての記載もあるので,訪れる場合には一読しておくと大変参考になる。
 
ところでこの付近は頻度の高い熊の出没地帯である。伊木の集落で聞き取りをしたところ「そう いえば熊獲ったなあ。」と平然と話していたので鈴などの鳴り物は必携である。また植林地は北向きであるため,朝の8時,9時でも薄暗く,夕方なども含めて こうした時間帯や秋などの熊の出没頻度が高い時期は避けたほうが良さそうだ。