[所在地]山口県美祢市美東町綾木
発見、稼行の詳細は不明であり、資料もほとんど見られない。地図上に位置が示された資料がわずかに見られるが、詳細な位置までは示されていない。西鳳翩山の南西斜面の8〜9合目付近に位置しているため人家も全くなく、現地の人への聞き取りは不可能なため、稼行の経緯など全く不明である。鉱山名は鉱山がある山の名に因むものと思われる。他にも鳳翩鉱山、東鳳翩鉱山という名の鉱山が見られるが、それぞれ別の鉱山である。位置的には東から東鳳翩鉱山、西鳳翩鉱山、鳳翩鉱山という並びになる。採掘対象の詳細は不明であるが、銅を採掘した鉱山と思われる。山口市、萩市、美祢市にまたがる鳳翩山を中心とした地域にはいくつかの鉱山が点在していて、この鉱山もそれらの1つである。これらの鉱床には花崗閃緑岩中にコバルトやビスマスがしばしば見られることがある。この鉱山でもビスマス鉱物はわずかながら見られる。中生代の角閃石黒雲母花崗閃緑岩中の中〜高温の熱水鉱脈鉱床と思われる。鉱山は西鳳翩山の頂上にある電波塔から稜線に沿って草原、植林を西方向に進み、大きな岩体付近からしばらく下ったところにある。山中にあるため場所は分かりにくい。自然林中に坑口が残っており、そこから下に向かって長いズリが雪崩落ちている。ズリ中には、黄銅鉱、硫砒鉄鉱、黄鉄鉱、赤銅鉱、孔雀石、青鉛鉱、モットラム石、ビューダン石、珪孔雀石などの鉱物が見られる。このうち硫砒鉄鉱は最も多く見られる。モットラム石は微細な草緑色のものが見られる程度である。鉱物採集仲間はコサラ鉱、数mmの半透明の緑色のきれいなサイコロ状の結晶が集合している毒鉄鉱を見出している。 |