[理想化学式] PbCu(AsO(OH)・H
 鉛と銅の砒酸塩鉱物である。色は鮮緑色,暗緑色,若草色などの緑色で樹脂光沢を示す。結晶は粒状,皮膜状のものが多く他にも房状で産出する。単斜晶系である。硬度は4.5,比重は5.2〜5.7とされている。色だけでは同定が難しく,同じ砒酸塩鉱物でコニカルコ石,ダフト石,かなり希産であるが砒素ツメブ石など色が似たものが色々あり,化学分析によらなければ同定は難しい。原記載標本を採集したイギリスの医師であるジョン・ベイルドン氏に敬意を表した同じくイギリスの化学者であるアーサー・ハーバート・チャーチ氏により名付けられたそうだ。海外ではイギリス,ドイツ,ナミビア,アメリカなどが主な産地である。日本では兵庫県の国崎,岡山県の日吉鉱山,広島県の赤坂鉱山,大分県の木浦鉱山など所々に産出する。皮膜状のものが多く砒素を多く含む鉱山で緑色の鉱物があればベイルドン石を疑ってみる必要がある。見逃されていたことが多く,こうした鉱山で注意深く観察すればまだまだ新たな産地が増える可能性がある。小泉鉱山では東側のズリでまず発見されたが,続いて西側のズリにある露頭でも発見された。東側のズリで発見されたものの多くは褐鉄鉱で汚染された母岩の表面にミメット鉱を伴うものが多く,粒状,房状,皮膜状である。西側のズリで発見されたものは白色の母岩の上に鮮緑色の皮膜状を成すものものが多く一般的に色が映えてきれいである。




                                                
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