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[理想化学式] Y(Zr,Nb)(Ti,Fe)2O7 イットリウム,ジルコン,ニオブ,チタン,鉄の酸化鉱物である。黒色のものがほとんどで,亜金属光沢を成している。イットリウムの部分にはウランなどの放射性元素が入ることがある。晶系はメタミクト化したものが多く不明である。結晶は針状の結晶がほうき状に集合しているものや樹枝状になっているものが多い。希に黒色の集合体になっているものもある。硬度は5.5,比重は4.6とされている。京都府の京丹後市にあった旧村名の河辺村が名前の由来だそうだ。日本で最初に発見された鉱物である。海外ではノルウェー,メキシコ,ニュージーランドなどで産出しているが,それぞれ1か所ずつと世界的に見てもかなり希な鉱物である。日本では京都府の白石山,同じく潮鉱山,宮崎県の高千穂珪石鉱山,愛媛県の弓削島など数か所で発見されている。このうち京都府京丹後市の白石山が原産地となっている。このホームページでは産地名を畑賀鉱山としているが,広島市安芸区畑賀が一般的である。畑賀鉱山はこの周辺にあった珪石鉱山の名称である。河辺石−Yが産出する場所は珪石鉱山として探鉱した場所であり,鉱山の一部もしくは鉱山に関連する鉱床であると推定できる。拡大写真では中央やや上部の黒灰色の部分が本鉱で長さ7〜8mmくらいある。顕微鏡で見ると黒い亜金属光沢を放つ針状結晶がほうき状に集合している。他の産地でも色や光沢は若干異なるが同様の産状を示すものが多い。この産地では赤っぽい長石中に産することが多いとされているが,この標本は黄色っぽい長石中のものであった。この産地では他にも褐簾石,フェルグソン石などの希元素鉱物を産出するが,他の希元素鉱物に比べて河辺石−Yが見られることは希である。最近この産地は地元の人達の産地保護により採集禁止になったとの噂がある。 MENUページに戻る 前のページに戻る |