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[理想化学式] Be2SiO4 ベリリウムの珪酸塩鉱物である。色は透明のものが多いが,白色,油色,黄色,薄いピンク色のものも見られる。結晶は柱状,短柱状あるいはコロッとした感じのものが多く見られる。ガラス光沢を示す。三方晶系である。硬度は7.5〜8と非常に硬く,比重は3.0とされている。フィンランドの鉱物学者でロシア人のニルス・グスタフ・ノルデンスキオルド氏により,他の鉱物と間違われ易いことから,ギリシア語で騙す者という意味の言葉が名前の由来となっている。ロシアのスベルドロフスク州マリシェヴォのイズムルードニエ・コピ地区のものが模式標本となっている。世界的にはミャンマー,マダガスカル,アメリカ,ブラジルなど多くの国で産出が確認されている。海外産のものは数cm程度の結晶系がはっきり分かるようなものが多い。日本では今のところ岐阜県の中津川市蛭川,福島県の郡山市手代木など数か所で産出報告がある。三原鉱山のフェナス石は,ある程度決まった場所のズリ中の角閃石の多い花崗岩中にデーナ石を伴って見られる。拡大写真では分かりづらいが,左上の暗い茶色のデーナ石が密集している部分に,最大1mm以下の結晶が7〜8粒見られる。この標本は鉱石を切断し,切断面をかなりきめの細かい研磨剤で研磨したものである。顕微鏡写真では中央の透明なガラス光沢を示すものが本鉱である。研磨面を傾けると強い光沢を示し,一目でフェナス石の存在が分かる。三原鉱山のフェナス石は最大でも2mm程度であり,蛍石も含まれているため肉眼での鑑定は難しく,表面を研磨しなければ確実な鑑定は難しい。この標本は発見した人が割り残した標本を採集したものであるが,デーナ石を多く含む部分を10か所研磨したが2か所しかフェナス石を含んでいなかった。 MENUページに戻る 前のページに戻る |