[理想化学式] NaCaAlSi20・6H
 ナトリウム,カルシウム,アルミニウムの珪酸塩鉱物である。色は無色または白色が一般的であるが,まれに黄色,ピンク色,薄茶色のものもある。ガラス光沢または真珠光沢を示す。一般的には球状結晶,房状結晶,板状結晶が集合しているものが多い。斜方晶系である。硬度は5〜5.5,比重は2.3である。イギリスの鉱物学者であるトーマス・トムソン氏に敬意を表した同じくイギリスの結晶学専門の化学者であるヘンリー・ジェームズ・ブルック氏により名付けられたそうだ。沸石の中では100℃くらいまでの割合低温で生成されるようで同様の温度で生成されるソーダ沸石,菱沸石などともに見られる場合が多い。海外ではアメリカ,ドイツ,インド,オーストラリアなどが主な産地である。日本では鉱山以外に見られる方が一般的であり,新潟県の間瀬,静岡県河津町の菖蒲沢,山口県長門市の油谷川尻などできれいな結晶が見られる。鳥取県,島根県,岡山県,広島県の県境付近には多くのクロム鉱山跡があり,それらクロム鉱床に伴う斑レイ岩には沸石類が見られる。日野上鉱山でも斑レイ岩の表面や割れ目などに生成されている場合がある。拡大写真では濃い白色部分であり,拡大写真では針状結晶が集合して房状になっている。もう1つ掲載している新見鉱山のように塊状,皮膜状で見られる場合もあり,クロム鉱山では白色塊状の鉱物が多いことから結晶がはっきり見られないと同定は難しい。



                                                
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