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[理想化学式] Bi ビスマスの元素鉱物で,色は銀白色である。ビスマスは日本名では蒼鉛とも言い,蒼には灰白色の意味もあるようでその名のとおり銀色でもやや白っぽい色をしている。強い金属光沢を示す。結晶系が顕著なものは少なく,塊状になっているものが多く見られる。三方晶系である。硬度は2〜2.5と柔らかく,比重は9.8と大きい。他の特徴としては劈開が非常に発達している。ビスマスの語源はドイツ語の「白い素材」だそうで,他の錫や亜鉛などと比べ白い色の明るい金属であるという認識があったことがうかがえる。海外ではカナダ,アメリカ,ボリビア,オーストラリアなどが主な産地だが,世界各国で見られる。最初に発見されたドイツのザクセン州エルツゲビルグスクライ区シュネーベルクが模式標本地となっている。コバルト,ニッケル,銀,錫を含む熱水鉱脈,ペグマタイト,トパズを含有する錫−タングステン石英脈などに見られる。共生鉱物は黄銅鉱,硫砒鉄鉱,黄鉄鉱,輝コバルト鉱,紅砒ニッケル鉱,輝蒼鉛鉱,輝水鉛鉱,方鉛鉱,鉄重石,灰重石,石英など種類が多い。日本では栃木県の足尾鉱山,岐阜県の恵比寿鉱山,兵庫県の明延鉱山など所々で見られる。中国地方では他には岡山県の金生鉱山,同じく加茂鉱山などで見られる。佐々並鉱山では鉱山周辺にズリを埋めた場所が露出している部分があり,その転石中に見られるが,全体的に微細なものが多い。また黒っぽい花崗閃緑岩中に産出するものが多く見られる。拡大写真では花崗閃緑岩中に金属光沢が点々と見られるが,他の鉛,銅,蒼鉛の硫化鉱物であるクルプカ鉱を伴っており区別がつきにくい。ただルーペで見ると白っぽく明るい金属光沢と劈開が発達しているため容易に見分けることができる。顕微鏡写真ではビスマスの特徴面が良く観察される。 MENUページに戻る 前のページに戻る |