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[理想化学式] Bi2MoO6 ビスマスのモリブデン酸塩鉱物である。色は一般的には薄黄色,白〜灰色であり絹糸光沢を示す。一般的には皮膜状または土状を成しているが,外国産のものには針状結晶を成すものも見られる。斜方晶系である。硬度を記載している文献は見当たらないが,比重は計算上8.3とされかなり大きい。オーストリアの鉱物学者でウィーン自然史博物館の学芸員であるルドルフ・イグナッツ・ケクラン氏が名前の由来だそうだ。「日本産鉱物型録」という文献によれば日本では他に岐阜県の恵比寿鉱山で産出したという記録があるくらいで余り多くない。モリブデン酸塩がタングステン酸塩に置き換わるとラッセル石になる。ビスマス,タングステン,モリブデンの二次鉱物は発色性の強い銅などを含むものは別にして,おおよそ黄色であるため見分けがつきにくい。ビスマスとモリブデンはどちらも熱水鉱床に見られることがあるため,所々で産出してもよさそうなものだが,なかなか普通には産出しないようで比較的希な鉱物である。加茂鉱山ではズリ中の石英の表面に,自然蒼鉛に伴い比較的しばしば見られる。この鉱山ではビスマスとモリブデンを結合させる何らかの環境が影響し生成されやすいのかもしれない。この標本はmm単位の自然蒼鉛と輝水鉛鉱を伴っており,拡大写真では右下にある自然蒼鉛と輝水鉛鉱に伴う黄色の皮膜状の鉱物が本鉱である。また他の試料では所々緑色の部分がありわずかながら銅も含まれることがあるようだ。 MENUページに戻る 前のページに戻る |