[理想化学式] PbCu(AsO)(OH)
 鉛と銅の砒酸塩鉱物である。色は緑系の色が多く若草色,オリーブ色,くすんだ緑色などであるが中に黄色味の強いものもある。ガラス光沢や樹脂光沢を示す。結晶は粒状のものが多く他にも房状,皮膜状で産出する。斜方晶系である。硬度は4.5,比重は6.1とされている。色だけでは同定が難しく,同じ砒酸塩鉱物でコニカルコ石,ベイルドン石,かなり希産であるが砒素ツメブ石など色が似たものが色々あり,化学分析によらなければ同定は難しい。結晶構造上コニカルコ石,モットラム石,デクロワゾー石などとともにアデル石のグループに属している。ナミビアのツメブ鉱山の部長であるグスタフ・バーナード・ダフト氏が名前の由来だそうだ。海外ではナミビア,アメリカ,イギリス,オーストラリアなどで見られ,ナミビアのものは良品の標本として出回っていることがある。日本では大分県の木浦鉱山で見つかっているが,この小泉鉱山は2か所目の産地である。小泉鉱山では東側の帯ひと呼ばれるズリの安山岩質岩の割れ目に黄色味の強いオリーブ色の皮膜状で希に産出する。顕微鏡写真でも結晶は確認できない。当初は砒素デクロワゾー石と考えたが分析の結果,銅>亜鉛であったことからダフト石であった。このダフト石は銅,鉛,砒素の他カルシウム,亜鉛,バナジウム,燐などが検出されたが,鉛,銅,砒素が卓越していることから同定された。ただ前述のように色々な成分を含んでいることから混じり気の多いダフト石であると言える。



                                                
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