[理想化学式] CePO
 セリウムの燐酸塩鉱物である。色は黄土色,明茶色などが一般的であるが,赤茶色のものも見られることがある。半透明で単斜晶系である。ガラス光沢または脂肪光沢を示す。だいたい柱状結晶のものが多いが,粒状あるいは薄板状結晶が集合したものもある。硬度は5〜5.5で比重は5.0〜5.5とされている。モナズ石はセリウムを主に含むものの他,ネオジウムを主に含むものはネオジウムモナズ石,ランタンを主に含むものはランタンモナズ石,サマリウムを主に含むものはサマリウムモナズ石で別種とされておりそれぞれ色に特徴がある。これらの元素の他微量のトリウム,ウランを含んでいることがある。微量の放射能を含んでいるため人工温泉の原料として使用されることがある。母岩から分離しやすいためギリシア語の孤立するが名前の由来でありドイツの鉱物学者であり当時のフライブルグ鉱山大学の教授であるオーガスト・ブライトハウプト氏により名付けられたそうだ。海外ではフランス,スイス,イタリア,オーストラリアなど世界各地で産出する。日本では福島県石川郡石川町などで結晶が見られるが全国的には花崗岩帯やペグマタイトにしばしば含まれている。横道珪石鉱山では黒雲母に伴なわれていたり,砂礫中に六角柱状結晶が見られる。拡大写真では右側の薄茶色の結晶が本鉱である。母岩から分離しやすいため母岩付きの結晶は割合少ない。拡大写真でも母岩との間に裂け目が見られる。また脆いため壊れやすい傾向がある。



                                                
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