[理想化学式] NaCaSiAl30・8H
 ナトリウム,カルシウム,アルミニウムの珪酸塩鉱物である。色は無色または白色が一般的であるが,海外では薄黄色,黄色,オレンジ色のもの見られる。珍しいものは薄っすらピンク色を帯びるものもある。薄黄色,黄色,オレンジ色の発色は何かの元素によるものか元々の発色なのか不明である。ガラス光沢を示し,透明または半透明である。針状結晶または針状結晶が集合して放射状結晶を成すものが多い。まれに結晶が集合して球状となったものもある。母岩の表面に生成することが多いが,母岩の空隙に針状結晶が集合して産する場合もある。名前のとおり沸石類である。直方晶系(斜方晶系)である。硬度は5,比重は2.3である。化学組成上ソーダ沸石とスコレス沸石の中間でありギリシア語の中間を意味することから名付けられた。火山岩中にソーダ沸石,スコレス沸石,方解石,その他の沸石に伴って産出する。外見もソーダ沸石,スコレス沸石とよく似ている場合がある。こうした仲間の沸石と共生することから低珪酸分となっている。海外ではインド,イギリス,スペイン,アメリカなどで多く見られ,その他の国でも見られるが,中国,ロシア,ナミビア,ペルー,ブラジルでは産出例が少ないなど偏りが見られる。日本では新潟県の間瀬,静岡県の焼津市などで産出が確認されている。吉岡鉱山ではズリ中に白色のざらついた結晶の集合体として産出するが,明確な結晶を認めることはできない。見た感じは単なる白色の鉱物といった感じである。付近には透閃石も産出していることからズリの一部に玄武岩帯あるいは橄欖岩などの岩相があり,それに伴って産出したものと考えられる。結晶が明確に認められなかったことからX線回折分析を行った結果,中沸石のピークとほぼ一致したことから中沸石と同定した。
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