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[理想化学式] Ca(Ce,Y)FeAl2(SiO4)(Si2O7)O(OH) カルシウム,セリウム,鉄,アルミニウムの珪酸塩鉱物である。セリウムの希土類元素部分はイットリウム,ランタン,ネオジウムなどに一部置き換わることがある。イットリウムが卓越すれば褐簾石−Y,ランタンが卓越すれば褐簾石−La,ネオジウムが卓越すれば褐簾石−Ndとなる。色は黒色,赤味を帯びた黒色,暗い灰色,茶褐色とあるが黒色のものが多い。不透明または半透明だが不透明のものが多い。ガラス光沢または樹脂光沢を示す。単斜晶系である。結晶は柱状または板状のものが多く,単結晶のものであったり結晶が集合してしているものも見られる。硬度は5.5〜6で比重は3.5〜4.2とされている。日本名では緑簾石と同じグループに属していることから,その色合いにより名付けられたと思われる。一方英名は最初にこの鉱物を観察したスコットランドの鉱物学者で銀行家でもあるトーマス・アラン氏に因んでイギリスの鉱物学者であるトーマス・トムソン氏により名付けられたそうだ。ドイツ,オーストリア,イタリア,アメリカを初めとして世界の色々な所で見られる。日本の産地は鉱山では福島県の雲水峰鉱山,三重県の美杉鉱山,同じ三重県の福田山鉱山などで産出が確認されている。鉱山以外では岐阜県中津川市苗木,京都府京都市大文字山,愛媛県今治市馬刀潟などで確認されている。花崗岩などの造岩鉱物中に見られる場合もある。枝組珪石鉱山の褐簾石は1号山のズリ中に見られるが現在は基本的には立入禁止になっている。拡大写真では向かって左の黒い部分が本鉱である。顕微鏡写真では拡大してみたが結晶はよく分からなかった。EDS分析の結果はカルシウム,セリウム,鉄,アルミニウム,珪素が検出された。チャートからするとわずかながらイットリウム,ランタンも含んでいることは確実である。 MENUページに戻る 前のページに戻る |