[理想化学式] YPO
 イットリウムの燐酸塩鉱物である。色は黄色,黄褐色,茶褐色,灰緑色などが一般的であるが,無色,オレンジ色のものも見られることがある。透明~半透明で正方晶系である。ガラス光沢または脂肪光沢を示す。先の尖った錐状のものが多いが,そろばん球あるいは球の半面を切り取ったような結晶を示すことがある。硬度は4~5で比重は4.4~5.1とされている。ゼノタイムはイットリウムを含むものがほとんどであるが,中にはイッテルビウムを含むものがありゼノタイム-(Yb)で別種とされている。表記としてはゼノタイム-(Y)となるが、一般的にゼノタイムと呼ばれている。これらの元素の他微量のウラン,トリウムを含んでいることがある。弱い放射能を持っている。ジルコンと同じ構造のためゼノタイムとジルコンが平行連晶を成すことがしばしばある。当初は未知の元素が含まれていると考えられたがイットリウムであることが判明したためギリシア語で「無益な名誉」が名前の由来である。海外ではブラジル,フランス,オーストリア,パキスタンなど世界各地で産出する。日本では福島県石川郡石川町,三重県津市美杉町竹原などで見られるが花崗岩帯やペグマタイトにしばしば含まれパンニングすることで単結晶を得られる場合がある。横道珪石鉱山では黒雲母に挟まれた長石の部分に半球状の結晶のものや,石英の表面に灰緑色の結晶が見られる。拡大写真は中央やや右の灰緑色部分である。別の写真はベージュ色~朽葉色の半球状結晶のものである。


                                                
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