[理想化学式] (Cu,Zn)(CO)(OH)
 銅,亜鉛の炭酸塩鉱物である。色は緑色〜群青色の範囲で色々な色彩を成す。青緑色のものやくすんだ薄い青色のものが多い。日本名では亜鉛孔雀石とも呼ばれている。孔雀石とは理想科学式の一部が亜鉛に置き換わったくらいの違いであるが別鉱物として分類されている。一般的には結晶は針状が集合して丸くなり毛羽立ったようなものが多く,個人的には,色は異なるが植物のアザミの花に似ているような感じがする。他にも球状あるいは放射状になっているものがある。硬度は4.5と孔雀石よりは硬く,他の二次鉱物と比べるとやや硬い感じ がする。塩酸に対しては孔雀石と同様発泡しながら溶けていく。イタリアのサルジニア島にあるローザ鉱山が名前の由来だそうだ。日本でも新潟県の三川鉱山や静岡県の河津鉱山などいくつか産地がある。小泉鉱山では西にある大きいズリの露頭の一部が崩落してできたズリから産出した。この鉱山から産出したローザ石は青緑色〜薄いくすんだ水色で,母岩の表面に立体的なものでは針状が集合して丸くなり毛羽立ったようなもの球状あるいは房状になっているものや平面的なものでは放射状になったものが見られる。銅と亜鉛がだいたい一定の範囲内で変化するようで,その割合によって微妙に色彩が変化するようである。分析した試料では一定量の亜鉛が含まれていた。なお,この鉱山では平成23〜24年に産出した露頭が大きく崩落してローザ石の見られたズリがかなり埋まってしまった。



                                                
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