[理想化学式] ZnSi(OH)・H
 亜鉛の珪酸塩鉱物である。珪酸塩鉱物の中ではソロ珪酸塩鉱物に分類される。色は無色,白色,淡青色〜水色,淡黄色など色々なものがあるが無色,白色のものが多く,ガラス光沢を示す。結晶は一端が尖っており,もう一端は平たくなっており,こうしたものは異極晶と呼ばれている。ただ実際には片方は母岩にくっついているものが多いため結晶の形態を確認することは難しい。結晶が集合して層状またはぶどう状になっているものもあり,ある程度まとまって産出する場合は亜鉛の鉱石となる。斜方晶系である。硬度は5である。別名カラミンとも呼ばれる。ドイツの鉱物学者のグスタフ・アドルフ・ケンゴット氏によるこの鉱物の異極晶についての言及が名前の由来だそうだ。日本では他に岐阜県の神岡鉱山,大分県の木浦鉱山など所々に産出する。特に神岡鉱山の二十五山では水色のもこもこしたものを産したことがあり,木浦鉱山では褐鉄鉱中に透明な結晶が群生するものなど見栄えのするものも見られる。銅珍鉱山ではズリ中にしばしば晶洞に立体的に群生しているもの母岩の表面に平面的に放射状になっているものなどが見られる。色は無色透明〜白色のものがほとんどである。拡大写真では晶洞に水晶に交じって顕微鏡写真のような結晶の集合体が所々入っている。顕微鏡写真では結晶の先端が平たくなっていることから確認は難しいがもう一端は尖っているものと思われる。



                                                
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