[理想化学式] CuS
 銅の硫化鉱物である。別名,銅藍とも言う。色は藍青色の金属光沢を示し,結構目につき易い。六方晶系であり六角板状を成すが、塊状を成しているものがほとんどである。イタリアのベスビオ火山で発見された。イタリアの鉱物学者で発見者でもあるニコラス・コベリー氏に敬意を表したフランスの鉱物学者で地質学者のフランソワ・シュルピス・ビューダン氏により名付けられたそうだ。日本では山梨県の増富鉱山,秋田県の花岡鉱山,小坂鉱山などが知られており,特に山梨県の増富鉱山は硫砒銅鉱と共生することで有名である。以上の鉱山の他にもあちこちの鉱山で見かける。初生的に産出する場合と二次的に産出する場合がある。初生的に産出する場合は低〜中温の熱水鉱床や黒鉱鉱床(顕微鏡的なものが多い)などに産出し,二次的に産出する場合は黄銅鉱,輝銅鉱などが分解し生成することがある。見かけるもののほとんどは黄銅鉱の表面がコベリンになったものであり二次的なものである。呉妹鉱山は銅の二次富化帯となっていた部分があったようで一部で銅の品位が高かったようだ。ズリ中の母岩の表面にわずかに産出した。拡大写真ではよく分からないが中央部のくすんだ水色部分であり,顕微鏡写真では明らかにメタリックな藍色が観察される。標本的には大したものではないが,周辺に黄銅鉱が見られないもので少し珍しいため掲載した。




                                                
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