![]() |
|||||||
![]() |
![]() |
|
|||||
[理想化学式] (Fe,Mn)2Fe5Si8O22(OH)2 鉄の珪酸塩鉱物で角閃石グループの仲間である。直閃石とは直方晶系に属する角閃石のことである。プロトタイプの直閃石で他にもプロト直閃石,プロト鉄末野閃石がある。鉄よりマグネシウムが多くなるとプロト直閃石に,(Fe,Mn)の部分が(Mn,Fe)と鉄よりマンガンが多くなるとプロト鉄末野閃石になる。3つともすべて日本で最初に発見された鉱物である。ちなみにプロト鉄末野閃石は以前はプロトマンガノ鉄直閃石と呼ばれていた。色は通常,白色,灰色,薄褐色の半透明の毛状,針状若しくは繊維状の結晶の集合体を成して産出する。結晶は放射状になっている場合が多い。直方晶系である。角閃石類の硬度は5〜6で比重は3.0〜3.5となっている。鉱物名はプロトタイプの鉄の直閃石が名前の由来となっている。海外ではアメリカのコロラド州で産出が確認されているのみである。日本では岐阜県中津川市の田原で最初に発見され,他には福島県川俣町の水晶山など数か所で産出が確認されている。松ケ谷鉱山はのプロト鉄直閃石はズリ中に見られる。拡大写真では右下半分の薄褐色部分が本鉱である。白色部分は長石,黒色部分は黒雲母である。顕微鏡写真では薄褐色を帯びる白色の繊維状結晶が確認できる。XRD分析及びEDS分析の結果は添付していないが,XRD分析では,使用機器に本鉱の基本データがなかったため厳密な比較はできなかったが,基本データの3強線が3.098,8.366,2.548となっており,この産地の試料データの3強線は3.082,8.357,2.531とほぼ一致していた。EDS分析ではFe+Mn:Siが7:8となっており,マンガンより鉄が圧倒的に多く含まれていた。 MENUページに戻る 前のページに戻る |