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[理想化学式] Bi2Te3 ビスマスのテルル化鉱物である。色は明るい銀白色で金属光沢を示す。三方晶系である。粒状,板状,塊状のものが多い。テルルとビスマスで構成されていることが名前の由来だそうだ。一般的に金と石英の硫黄濃度の低い熱水鉱脈鉱床などで生成されるようだ。自然金,自然蒼鉛,硫テルル蒼鉛鉱,テルル鉛鉱,黄銅鉱,石英などと共生することがある。硬度は1.5〜2である。比重はさすがに金属鉱物であるため7.8と重くなっている。ベルギー,スウェーデン,アメリカなど世界各地で見られる。日本では宮城県の大谷鉱山,長野県の金鶏鉱山などで産出する。阿川鉱山では素焼様石英中の金を採掘していたようで,この標本のようにザラザラした石英中の金を採掘していたものと思われる。こうした石英中に自然金とともに含テルル鉱物を伴っている場合がある。ただし,こうした石英自体がほとんど見られず,含テルル鉱物の量もかなり少なく大きさもルーペ大あるいは顕微鏡大のものがわずかながら見られる程度である。また他の含テルル鉱物との肉眼での区別がつきにくい。拡大写真では灰色の斑点の周りが薄っすら黄色になっている部分が本鉱である。顕微鏡写真では金属光沢を放ち粒状及び塊状になっており,自然金を伴っている。周りの薄っすら黄色くなっている部分はビスマスが分解してできた二次鉱物あるいはテルルが分解してできたテルル石と思われる。今後詳細な分析を行って鉱物種を確定する予定である。 MENUページに戻る 前のページに戻る |