[理想化学式] CaCu(SO(OH)・3H
 カルシウム,銅の硫酸塩鉱物である。色は水色,青色,くすんだ青色のものがほとんどで,ガラス光沢または絹糸光沢を示す。中に深緑色,緑色を成すものも見られる。結晶は針状結晶,細い板状結晶,毛状結晶がほとんどで,これらの結晶が集合して放射状になったものも見られる。単斜晶系である。硬度は2.5,比重は3.1とされている。化学組成的にはサーピエリ石と似通っている。デビル石はごくわずかな亜鉛を含むことはあるが,サーピエリ石は一定量の亜鉛を含んでいる。このためサーピエリ石との肉眼での同定は難しい。また青色味の強いものは青針銅鉱,炭酸青針銅鉱との区別が難しい場合がある。ただ一般的には色合い,結晶の形態から区別できる場合が多い。フランスの化学者であるアンリ・エティエンヌ・サント・クレール・ドビル氏に敬意を表した同じくフランスの化学者で鉱物学者であるフェリックス・ピザーニ氏により名付けられたそうだ。フランス,ドイツ,チェコ,ギリシャなどで見られる。日本では静岡県の河津鉱山,兵庫県の樺坂鉱山,山口県の長登鉱山などで見られる。銅鉱床の酸化帯に産出することが多い。一般的に銅鉱山で亜鉛の含有量が多い鉱山ではサーピエリ石,亜鉛の含有量がほとんどない鉱山ではデビル石が見られる傾向があるように思われる。青滝鉱山ではズリはほとんど流れてしまっているが,坑口付近に銅の二次鉱物が生成しており,その中にブロシャン銅鉱を伴って見られる。青滝鉱山では今のところ閃亜鉛鉱などの亜鉛鉱物は確認していない。拡大写真では母岩の表面の水色の部分が本鉱でルーペで結晶が確認できるものがある。顕微鏡写真は針状結晶が集合しているのが確認できる。EDS分析ではカルシウム,銅,硫黄微量の亜鉛が検出された。SEM像では板状結晶,毛状結晶が集合しているのが確認できる。

                                                
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