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[理想化学式] Mn2+Mn3+2O4 マンガンの酸化鉱物である。色は黒色,鋼黒色またはチョコレート色である。樹枝光沢,亜金属光沢,土状光沢を示す。正方晶系である。結晶は正方両錐を成すが,日本では結晶を産したという報告はない。硬度は5.5,比重は4.8〜4.9とされている。変成層状マンガン鉱床などに産出する。重要なマンガンの鉱石鉱物で高品位のマンガン鉱物と共生することが多く,共生鉱物は緑マンガン鉱,ヤコブス鉱,菱マンガン鉱,テフロ石などで石英,満礬ザクロ石,バラ輝石,マンガン斧石などとは共生しない場合が多い。スピネルのスーパーグループの中のスピネルグループに属している。グループ内にはスピネル,磁鉄鉱,クロム鉄鉱,ヤコブス鉱など馴染みのあるものが多い。模式標本地はドイツのテューリンゲン州,イルメナウ,ランゲヴィーゼン,オーエレンシュトックとされている。ドイツの鉱物学者であるヨハン・フリードリヒ・ルートヴィヒ・ハウスマン氏に敬意を表して名付けられた。海外では世界の多くの国で産出が報告されているが,アメリカ,メキシコを除く南北アメリカ大陸での産出報告は少ない傾向にある。日本では多くのマンガン鉱山で確認されているが,岩手県の野田玉川鉱山,長野県の浜横川鉱山,宮崎県の秋元鉱山などが有名である。荒瀬谷鉱山は広島県西部〜山口県東部〜山口県南東部にかけての多くのマンガン鉱床の1つであるが,この地域にしては珍しくハウスマン鉱が見ることができる。他の鉱山では満礬ザクロ石,バラ輝石が普通に見られるが,この鉱山ではあまり目にしないことから元々品位が高かったと考えられる。林道から幅60cm程度の鉱山道に入り植林地付近に露天掘りのような跡が見られ,植林地内には最大20cm程度のものも残っていた。顕微鏡写真でも結晶は確認できない。X線回折分析によりピークがほぼ一致していたため本鉱と同定した。 MENUページに戻る 前のページに戻る |