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[理想化学式] Mn2+Fe3+2O4 マンガンと鉄の酸化鉱物で,色は黒色である。縞状を示すことが多い。等軸晶系である。硬度は6で磁鉄鉱と同じである。磁鉄鉱の2価の鉄を2価のマンガンに置き換えたものであり,磁鉄鉱ほどではないが磁石に引きつけられ,別名磁マンガン鉱とも呼ばれている。磁鉄鉱,クロム鉄鉱,クロム苦土鉱などとともにスピネルのグループに属している。菱マンガン鉱,ハウスマン鉱などの比較的高品位な層状マンガン鉱床に産出し,バラ輝石などの珪酸マンガン鉱とは共生しない。スウェーデンのヤコブスベルグで発見され,フランスの鉱物学者であるオーガスティン・アレクシス・ダムール氏により記載されたことが名前の由来だそうだ。日本での産地は,長野県の浜横川鉱山や埼玉県の大蔵鉱山などいくつかあり,関東,中部,近畿地方などではしばしば見られるが,中国地方ではなかなか見かけることがない。鳥取県のマンガン鉱山では菱マンガン鉱中に黒色の縞状鉱物が見られヤコブス鉱と考えたが,磁石に弱く引き付けられ,塩酸との反応により硫化水素が発生したことから閃マンガン鉱が縞状になっているものであることが分かり,一見したところでは見分けがつかないものがあった。荒瀬谷鉱山ではズリ中の菱マンガン鉱を主とする鉱石中にかなり細い筋の縞状を成して産出した。山口県東部に多くのマンガン鉱山があるが,この地域の東部に位置する荒瀬谷鉱山を初めとする周辺のマンガン鉱山は比較的高品位のマンガン鉱を産出していたそうだ。 MENUページに戻る 前のページに戻る |