![]() |
|||||||
![]() |
![]() |
|
|||||
[理想化学式] (UO2)8O2(OH)12・12H2O ウランの酸化鉱物である。鮮やかな黄色,薄黄色,オレンジ色のものがあるが,圧倒的に鮮やかな黄色のものが多い。金剛光沢,亜金剛光沢,ガラス光沢あるいは土状光沢を示す。直方晶系である。結晶は海外では柱状結晶あるいは針状結晶が集合したものが見られるが,わが国では皮膜状のものが多く見られる。硬度は2.5,比重は4.8とされている。ベルギーの鉱物学者であり,ゲント大学の地質学,鉱物学教授のアルフレッド・シェップ氏に敬意を表したアメリカの鉱物学者であるトーマス・レナード・ウォーカー氏により名付けられたそうだ。海外ではフランス,ドイツ,コンゴ民主共和国,アメリカなどで見られる。コンゴ民主共和国で見られるものは鮮やかな黄色の結晶が集合したものを目にすることが多い。日本では岡山県の剣山鉱山が唯一の産地となっている。剣山鉱山では花崗岩の表面に鮮やかな黄色の皮膜状で産出する。見た感じいかにも毒々しい鮮やかな黄色であり一見するだけでウランを含んでいることが予想されるような外観をしている。拡大写真では花崗岩の上方の点々とした黄色部分が本鉱である。顕微鏡写真では鮮やかな黄色の皮膜状が観察できる。SEM像でも結晶は確認できなかった。EDS分析ではカリウム,カルシウムなどの別成分が検出されず若干の鉛が検出されたがほぼウランだけで構成されていることと剣山鉱山ではシェップ石の産出が確認されていることから,シェップ石と同定した。シェップ石の近くにオレンジ色や茶色がかった鉱物が確認されたためカソロ石を考えたが,分析したところ鉄分の染みこんだシェップ石であることが判明した。剣山鉱山のカソロ石は黄色の色をしているものの微小な針状結晶が集合したものが多いのが特徴であるため,カソロ石との肉眼判別は結晶が見えるか否かによれば確実性が高い。 MENUページに戻る 前のページに戻る |