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[理想化学式] Sb2S3 アンチモンの硫化鉱物である。色は赤色,オレンジ色,赤褐色,褐色が一般的であるが黄色,鋼黒色のものもある。亜金属光沢を示す。非晶質となっている。輝安鉱とは同質異像の関係にある。アンチモンが見られる鉱床に産出することが多い。鉱物採集をしている際に輝安鉱の針状結晶が赤色に染まっているのを目に見ると紅安鉱かと思ってしまう場合があるが,よく観察すると輝安鉱の表面にメタ輝安鉱が皮膜状に生成している場合がある。輝安鉱を産する鉱山で同じように輝安鉱が赤色くなっている鉱山がいくつか見られるが,このメタ輝安鉱であると思われる。ただ輝安鉱を産する鉱山でどこにでも産出するとは限らず一定の環境条件下で生成されるものと思われる。硬度は2〜3とされている。比重の記載が見られる文献は目にしたことがない。アメリカのネバダ州のワショー郡スチームボート・ホットスプリングスのものが模式標本となっている。ギリシア語の変化したを意味するメタに輝安鉱が続くことから輝安鉱が変化したものという意味で名付けられたと考えられる。海外ではドイツ,イタリア,アメリカ,ボリビアなどで産出が確認されているが偏りがあり,中国,東南アジア,北欧,アフリカ大陸,ブラジル,アルゼンチンなどでの産出は確認されていない。日本では福井県の赤谷鉱山で産出が確認されている。富田鉱山では輝安鉱や鉄黄安華などとともに産する。母岩の表面が深紅色に染まったものや微細な輝安鉱の針状結晶の表面に微細な本鉱が生成しているものが見られる。拡大写真では暗赤色または薄赤色に見える部分が本鉱である。顕微鏡写真ではまばらな赤褐色の皮膜状となっているのが確認できる。EDS分析を行ったところ鉄分などの赤色を発する要因となるような鉱物が見られなかったことから本鉱と同定した。 MENUページに戻る 前のページに戻る |