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[理想化学式] Mg5(CO3)4(OH)2・4H2O マグネシウムの炭酸塩鉱物である。色は白色,透明である。 不純物を含むものは若干黄色味や茶色味を帯びる場合がある。ガラス光沢,絹糸光沢,真珠光沢あるいは土状光沢を示す。単斜晶系である。結晶は針状結晶が集合したもの,先の尖った板状結晶,房状,粒状のものがある。硬度は3.5,比重は2.2とされている。マグネシウムと炭酸塩と水和物で構成されている鉱物であることからスウェーデンの化学者であるハンス・ガブリエル・トロル=ワヒトマイスター氏により名付けられたそうだ。海外ではドイツ,イタリア,オーストリア,アメリカなど世界各国で見られ産地は多い。ただ世界的に鉱物産地として有名なコンゴ(旧ザイール),ナミビア,ペルー,チリなどでは今のところ産出例がない。日本では今のところ群馬県の多野鉱山,愛知県の中宇利鉱山,同じく愛知県の吉川鉱山などで産出が確認されている。その他鉱山以外にもいくつか産出が確認されている。蛇紋岩帯などで見られる場合が多い。鳥取県の日野上鉱山ではズリの一部に見られる。斑レイ岩の表面に白色の放射状結晶が集合して円形になったものが見られる。ルーペでも円形の縁がチカチカしているのが確認でき,放射状結晶になっていることが分かる。拡大写真では斑レイ岩の表面に白色で円く張り付いているものが本鉱である。顕微鏡写真では針状結晶が集合していることが確認できる。EDS分析ではマグネシウムのみ検出され同定が難しかったためさらにX線回折分析を行った。結果は水苦土石のピークと一致していたため水苦土石と同定した。クロム鉱山では白色の鉱物は葡萄石,トムソン沸石など色々見られ,日野上鉱山では他にもクインティン石,ハイドロタルク石が産出するが,こうした結晶が観察でき,塩酸に発泡して溶けるのが確認できれば同定は可能である。 MENUページに戻る 前のページに戻る |