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[理想化学式] NaCa4(Al9Si27O72)・28H2O ナトリウム,カルシウム,アルミニウムの珪酸塩鉱物である。色は無色または白色が一般的であるが,ベージュ色,薄黄色,黄色,オレンジ色,淡いピンク色のものも見られる。珍しいものは薄緑色を帯びるものもある。薄黄色,黄色,オレンジ色,淡いピンク色,薄緑色の発色は何かの元素によるものか元々の発色なのか不明である。ガラス光沢または真珠光沢を示し,透明または半透明である。束状に集合した結晶が多く,中央部分がくびれたような形になっているものが多い。結晶が集合して球状となったものもある。母岩の表面に生成することが多いが,母岩の空隙に結晶が集合して産する場合もある。名前のとおり沸石類である。単斜晶系である。硬度は3.5〜4,比重は2.2とされている。ギリシア語の「光るもの」を意味することから名付けられた。玄武岩の空隙や安山岩または安山岩などが変質してできた岩石中などに沸石類,葡萄石,方解石,石英などに伴って産出する。共生する沸石は輝沸石,濁沸石,湯河原沸石,中沸石,菱沸石など生成環境によって様々な高珪酸分または中珪酸分の沸石と共生する。海外ではインド,イギリス,スウェーデン,アメリカなどで多く見られ,その他の国でも見られるが,中国,ペルー,ブラジル,オーストラリアでは産出例が少ないなど偏りが見られる。日本では神奈川県足柄上郡松田町,島根県の隠岐の島,山口県長門市の川尻岬など各地で産出が確認されている。後谷鉱山ではズリ中に微細な透明の結晶が集合して白色の皮膜状で産出する。拡大写真では下部の白色部分が本鉱で,顕微鏡写真では結晶が集合しているのが確認できる。X線回折分析を行った結果,束沸石のピークとほぼ一致したこととEDS分析でカルシウムが卓越していたことから束沸石−Caと同定した。 MENUページに戻る 前のページに戻る |