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[理想化学式] AgSbS2 銀とアンチモンの硫化鉱物である。色は黒鋼色〜鋼灰色で金属光沢を示す。今ではあまり使われないが輝安銀鉱とも言う。単斜晶系である。結晶は複雑な面を持つ粒状結晶のものが多い。また塊状に見えるものでも詳しく観察すると結晶面が集合している場合が多い。銀,アンチモンが見られる鉱床でコロッとした結晶が見られれば同定しやすい場合もあるが,濃紅銀鉱,淡江銀鉱のように赤く見えるいわゆるルビーシルバーと同様に赤く輝いているものも見られるため塊状のものは濃紅銀鉱や淡江銀鉱との区別は難しい場合がある。低温の熱水鉱脈鉱床に産出することが多い。共生鉱物は濃紅銀鉱,淡江銀鉱,脆銀鉱,雑銀鉱,閃亜鉛鉱,黄鉄鉱,石英などである。硬度は2.5,比重は5.3とされている。ギリシア語の銀が少ないが名前の由来となっているが,これは似通った鉱物である濃紅銀鉱に比べ銀の含有量が少ないことによる。ドイツのザクセン州ミッテルザクセン郡オーバーシェーナ,ブラウンスドルフのニュー・ホープ・オブ・ゴッド鉱山産のものが模式標本とされている。海外ではフランス,ドイツ,アメリカ,ペルーなど世界各地で見られるが,東南アジア,北アフリカを除くアフリカ大陸,ブラジルでは産出報告が知られていない。日本では群馬県の根羽沢鉱山,大分県の三井大高鉱山,鹿児島県の豊城鉱山など所々で産出が確認されている。宇波鉱山ではズリ中の石英を基調とする母岩に粒状結晶または塊状を成して産する。拡大写真では中央の亀裂部分の空隙中に微細な水晶とともに黒鋼色の粒状結晶として見られる。この他一回り小振りな結晶が2個確認できる。EDS分析を行った結果,銀とアンチモンと硫黄の構成元素比率(At%)がおおむね1:1:2になっていることからミアジル鉱と同定した。 MENUページに戻る 前のページに戻る |