[理想化学式] CaAl(PO)(SO)(OH)
 カルシウム,アルミニウムの燐酸塩鉱物だが,硫酸基(SO4)も併せて持っている。色は薄茶色,薄黄色,ベージュ色,白色などである。半透明のものが多いが透明のものもある。三方晶系である。ガラス光沢,真珠光沢を示す。結晶は六面体に近いものが多いが,歪んでいるようなものが多い。他には粒状のものも見られる。硬度は4.5で比重は3.0とされている。ウッドハウス石はビューダン石グループに属しており,Caの部分をA,Alの部分をB,Pの部分をCとするとAは鉛,バリウム,ストロンチウムに,Bは鉄に,Cは砒素に置換されることがありそれぞれ別種となる。それぞれ連続固溶体を生成することが多い。ストロンチウムがカルシウムより多いものはスバンベルグ石となる。この鉱物を発見したアメリカのカリフォルニア大学教授の鉱物学者であり鉱物採集家でもあるチャールズ・ダグラス・ウッドハウス氏に敬意を表して名付けられた。海外ではアメリカ,ブラジル,オーストラリアなどで産出が確認されているが,ロシア,アフリカ大陸での産出確認は少ない。また,イギリス,フランス,ドイツでは今のところ産出の確認がない。日本では群馬県嬬恋村,静岡県の宇久須鉱山,山口県の日の丸奈古鉱山などで産出が確認されている。日の丸奈古鉱山のウッドハウス石は葉蝋石,石英を主体とする母岩の空隙に産出する。拡大写真では中央付近の窪みのベージュ色部分が本鉱である。葉蝋石と質感が異なっていることとサイコロ状の小さな結晶が集合していることが確認されたことから分析を行ったところ判明した。顕微鏡写真ではサイコロ状結晶とその周辺部分が本鉱である。EDS分析ではカルシウム,アルミニウム,燐,硫黄が検出された。燐と硫黄の比率は5:3となっている。ストロンチウムも幾分含まれている。SEM像では明確に六面体結晶が確認できる。

                                                
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