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[理想化学式] Ca2AlAl2(SiO4)(Si2O7)O(OH) カルシウム,アルミニウムの珪酸塩鉱物である。色は灰色,灰褐色,褐色,飴色,薄黄色,オリーブ色,ピンク色と様々な色を呈する。透明または半透明だが不透明のものも多い。ガラス光沢を示す。単斜晶系である。結晶は柱状,板状または針状のものが多く,単結晶のものであったり結晶が集合してしているものも見られる。以前は斜灰簾石と呼ばれていたが最近では単斜灰簾石と呼ばれることが多い。灰簾石とは同じ化学組成であるが灰簾石は直方晶系であるのに対して単斜灰簾石は単斜晶系になっている。硬度は7で比重は3.3〜3.4とされている。日本名では単斜晶系であることとその色合いにより名付けられたと思われる。一方英名はスロベニアの貴族で自然科学に興味を持ち鉱物収集家であるジグムント・ゾイス・フォン・エーデルスタイン氏に単斜晶系を意味するクリノを冠して名付けられた。ちなみにジグムント・ゾイス氏の標本は5,000点に及びスロベニア国立博物館に所蔵されているそうだ。パキスタン,イタリア,オーストリア,アメリカを初めとして世界の色々な所で見られるが,鉱物の産地の1つであるコンゴ民主共和国,ザンビアでの産出記録は今のところ見られない。日本の産地は鉱山では岩手県の和賀仙人鉱山,福島県の八茎鉱山,福井県の別子鉱山などで産出が確認されている。鉱山以外では愛媛県関川などいたる場所で確認されている。扇平鉱山の斜灰簾石はズリ中の母岩の表面や割れ目に無色〜薄黄色の柱状結晶として見られる。拡大写真でも中央やや左側の母岩の割れ目に柱状結晶が確認でき,顕微鏡写真では薄黄色の柱状結晶が確認できる。扇平鉱山は柱状のレグランド石が見られることで有名だが,斜灰簾石も薄黄色や鉄分で汚染され黄色に見えるものもあり誤認される場合がある。ただ硬度に格段に違いがあることとレグランド石ははっきりとした黄色を示すことから区別することが可能である。 MENUページに戻る 前のページに戻る |