[理想化学式] CaCu(AsO)(OH)
 カルシウムと銅の砒酸塩鉱物で,色は緑色であるが緑色と言っても若草色,淡い緑色,深緑色など様々な色を呈する。亜ガラス光沢または油脂光沢を示す。斜方晶系である。結晶は球状,房状または粒状のものが多い。硬度は4.5であり,他の二次鉱物と比べるとやや硬い感じがする。比重は4.3とされている。塩酸に対してはゆっくり溶けていく。日本名では粉銅鉱とも呼ばれていたが最近はあまり使われることはない。色だけでは同定が難しく,同じ砒酸塩鉱物でダフト石,ベイルドン石,かなり希産であるが砒素ツメブ石など色が似たものが色々あり,化学分析によらなければ同定は難しい。ギリシア語で粉を表す(konis)と銅を表す(chalkos)が名前の由来だそうだ。銅と砒素を産するスカルン鉱床でたまに見られる。海外ではドイツ,ギリシア,メキシコ,オーストラリアなど世界各地で見られる。日本での産地はこの喜多平鉱山や同じ山口県の山上鉱山や大分県の木浦鉱山などいくつかあるがそれ程多くはない。喜多平鉱山ではかつて見栄えのするものが見られたが露天掘り跡が埋められてしまった今ではほぼ絶産の状態であった。最近,露天掘り跡で見られたような立派なコニカルコ石が付近の鉱床から発見された。このコニカルコ石は褐鉄鉱中の所々に粒状または房状に産しており,明るい緑色または深い緑色を呈している。また,右側部分には緑色を帯びた薄い水色をした鉱物と共生している。この鉱物も砒酸塩鉱物と思われるがまだ分析を行っていない。顕微鏡写真では図鑑などで見られるような粒状の鮮やかな結晶を確認することができる。特にX線回折分析やEDS分析を行っていないが,産状と鮮やかな緑色の結晶の形態からコニカルコ石であることはほぼ確実と思われる。

                                                
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