[理想化学式] ZnAl
 亜鉛とアルミニウムの酸化鉱物である。色は黒っぽいものや暗い青緑色のものが一般的であるが,オリーブ色や茶褐色のものもある。ガラス光沢を示す。名前にスピネルの名称が入っているとおりスピネルのグループに属している。一般的なスピネルはマグネシウムとアルミニウムだがマグネシウムは鉄,クロム,マンガンなどと置き換わることがあり,しばしば連続固溶体を形成する。マグネシウムが亜鉛に置き換わったものが本鉱である。そのため結晶もスピネルと同様に正八面体のものが多い。まれに十二面体のものが見られる。等軸晶系である。硬度は7.5〜8,比重は4.6である。マンガンを発見したスウェーデンの化学者であり鉱物学者でもあるヨハン・ゴットリーブ・ガーン氏に敬意を表したオーストリアの博物学者であるカールマリー・エーレンベルグ・フォンモル氏により名付けられたそうだ。海外ではアメリカ,スウェーデン,オーストラリアなど世界各地で産出する。世界では数cmのものも産出するが,日本ではルーペ大のものが多い。日本では鉱山以外では福島県石川町,福岡市西区長垂など数か所,鉱山では岐阜県の河合鉱山など余り産地は多くない。瀬戸田鉱山近くにある砒酸塩鉱物を多く産する採土場では母岩の表面やガサガサした部分の褐鉄鉱に汚染され茶色くなった部分に暗い青緑色の微細な正八面体結晶を成しているものが散在しているものが見られる。この産地での共生鉱物は石英くらいで他の鉱物と一緒に見られることは少ない。



                                                
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