[理想化学式] PbCu(SO(CO)(OH)
 鉛と銅の硫酸塩鉱物だが,炭酸基(CO3)も併せて持っている。色は水色〜青色のものがほとんどである。青色のものは鮮やかというより冷めた感じのする青色が多い。直方晶系である。結晶は柱状,針状,板状のものが多く、針状,柱状のものは集合して放射状の結晶を成すことがある。硬度は2.5〜3,比重は5.8とされている。イギリスのスコットランドで見つかったものが模式標本とされており,古代ローマ時代のイギリスの北部を意味するカレドニア地方が名前の由来だそうだ。海外ではイギリス,フランス,ドイツ,アメリカを始めとして世界各地で確認されている。日本では宮崎県の黒葛原鉱山,土呂久鉱山や兵庫県の多田鉱山,岡山県の新美川鉱山などで産出が確認されている。他にも数か所の産地がある。皮膜状に見えることがしばしばあるため他にもまだ産地はあるものと思われる。一般的に青鉛鉱と共生することが多いが,大倉鉱山でも青鉛鉱を伴って産出したものも多く見られる。共生鉱物は青鉛鉱の他には白鉛鉱,硫酸鉛鉱,レッドヒル石,ブロシャン銅鉱などがある。個人的には鉛の二次鉱物がよく生成されているところで見られるような感じがする。大倉鉱山ではズリ中の母岩の表面に薄い水色の一見皮膜状に見える状態で産出するが,肉眼で観察するとチカチカしており,結晶が集合していることが分かる。ルーペ,顕微鏡で観察すると1mm程度の柱状結晶集合体になっている。程度の良いものはルーペでも結晶が確認できるが,程度の悪いものは皮膜状に見える。結晶の形状や淡い水色をしていることと他の二次鉱物の産出状況からカレドニア石と考えたが確実なものとするため,XRD分析(X線回折分析)を行ったところ,カレドニア石のピークとほぼ一致したため,カレドニア石と同定した。

                                                
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