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[理想化学式] Ag2Se 銀のセレン化鉱物である。色は鉄黒灰色で金属光沢を示す。斜方晶系である。粒状,塊状のものが多い。ドイツの鉱物学者で結晶学者であるカール・フリードリヒ・ナウマン氏が名前の由来だそうだ。硫黄が不足した状態の熱水鉱脈鉱床などで生成されるようだ。自然金,針銀鉱,アギラル鉱,セレン鉛鉱,黄鉄鉱,黄銅鉱や他のセレン化鉱物,石英などと共生することがある。硬度は2.5である。比重はさすがに金属鉱物であるため7.7と重くなっている。チェコ,アメリカ,ボリビアなど世界各地で見られる。日本では鹿児島県の串木野鉱山,同じく鹿児島県の菱刈鉱山などで産出する。甲山鉱山でも石英中にルーペ大あるいは顕微鏡大のものがわずかながら見られることがある。ただ非常に微量であるため他の銀鉱物,特に針銀鉱や濃紅銀鉱との肉眼での区別がつきにくい。拡大写真では向かって左下の黒色の斑点のような部分が本鉱である。顕微鏡写真では金属光沢を放ち粒状及び皮膜状になっており,自然金を伴っている。X線回折分析は量が少ないため行うことができず,EDS分析も確実な試料の確保が難しかった。ただこの標本は石英自体が小さかったため電子顕微鏡の試料台の上にそのまま載せることが可能だったため,電子顕微鏡により成分分析を行った。その結果,銀,セレン以外の元素は検出されず,この鉱山で産出する針銀鉱,濃紅銀鉱,脆銀鉱などの他の銀鉱物の候補が除外され同定することが可能となった。 MENUページに戻る 前のページに戻る |