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[理想化学式] Cu2(OH)3Cl 銅のハロゲン化鉱物である。色は深緑色,暗緑色,青味を帯びた緑色,水色,灰青色のものが多い。ガラス光沢または絹糸光沢を示す。単斜晶系である。アタカマ石,単斜アタカマ石とは同質異像の関係である。結晶は薄板状結晶が集合したもの,針状結晶が集合したもの,針状結晶が放射状になったものが多く見られる。硬度を記載している資料は確認できていないが,比重は3.6とされている。日本では海岸沿いの鉱床で確認されているが,海外では海水とは関係ない鉱床でも見られる場合がある。模式標本の産地であるイギリスのコーンウォール州のセント・ジャストにあるボタラック鉱山が名前の由来となっている。海外ではイギリス,ドイツ,アメリカ,チリなどで産出が確認されているが,ヨーロッパ,北アメリカに集中しており,アジアでは日本のみ,南半球では南アフリカ,チリ,オーストラリアで各1か所ずつのみの産出確認にとどまっている。日本では福井県の内外海鉱山でのみ産出が確認されている。内外海鉱山も海のすぐ近くにある鉱山で海水が作用して生成したものと思われる。志津木鉱山では限られた部分に極めてわずかに見られた。拡大写真では顕微鏡写真と同じ色の部分がわずかに見られるが,写真に写っていない左側の茶色い部分の割れ口の部分に顕微鏡写真と同じ色の皮膜状のチカチカした結晶が集合したものが見られる。おそらく拡大写真のくすんだ緑色の皮膜状部分も本鉱と思われる。顕微鏡写真では結晶が認められる。X線回折分析を行たっところ,ボタラック石の3強線のピークはd値が5.66Å,2.40Å,2.57Åとなっているが,この試料の分析の結果は5.72Å,2.41Å,2.59Åとなっており,アタカマ石,単斜アタカマ石の3強線のピークとは明らかに異なった結果を示し,ボタラック石との同定に矛盾がない結果となった。 MENUページに戻る 前のページに戻る |