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[理想化学式] Bi7Te3 ビスマスのテルル化鉱物である。色は明るい銀色,錫白色,黒鋼色などで金属光沢を示す。三方晶系である。板状結晶が集合したもの,塊状のものが多く見られる。理想化学式ではビスマス:テルルが7:3となっているが,実際には構成比に幅があり,Bi2+xTe1−x(x=0.13〜0.19)と表されることがある。模式標本地近くのカナダのブリティッシュコロンビア州のヘドレイという小さな町が名前の由来になっている。一般的に硫黄と関連のない石英脈中の熱水鉱脈鉱床で後期に生成されるようだ。自然蒼鉛,輝蒼鉛鉱,テルル蒼鉛鉱,都茂鉱,自然金などと共生することがある。硬度は2である。比重は8.9と重くなっている。中国,オーストリア,カナダ,オーストラリアなど世界各地で見られる。日本では岩手県の赤金鉱山,長野県の向谷鉱山,島根県の都茂鉱山などで産出する。阿川鉱山では素焼様石英中の金を採掘していたようで,この標本の一部に見られるようなザラザラした石英中の金を採掘していたものと思われる。こうした石英中に本鉱を産する場合がある。ただし,こうした石英自体がほとんど見られず,含テルル鉱物の量もかなり少なく大きさもルーペ大あるいは顕微鏡大のものがわずかながら見られる程度である。また他の含テルル鉱物との肉眼での区別がつきにくい。拡大写真では中央のやや上部に光沢の強い部分が本鉱である。顕微鏡写真ではやや暗い灰鋼色の金属光沢を放ち粒状または塊状になっている。EDS分析を行ったところ,ビスマス,テルルが検出された。含テルル鉱物は一般的な分析では同定は難しいが,この標本はビスマスがテルルを上回っていることは確実で,この鉱山では自然蒼鉛,輝蒼鉛鉱の記載はなく,ビスマスがテルルを上回る鉱物はヘドレイ鉱もしくはピルセン鉱くらいであり構成元素比率からヘドレイ鉱と同定した。 MENUページに戻る 前のページに戻る |