[理想化学式] (Ba,Sr)(Mn2+,Fe2+,Mg)Al(PO(OH)
 バリウムとマンガンとアルミニウムの燐酸塩鉱物である。一部がストロンチウム,鉄,マグネシウムに置き換わることがある。色はオリーブ色,草緑色,黄色などである。透明〜不透明で単斜晶系である。結晶は菱形の板状のものが多い。亜ダイアモンド光沢を示す。硬度は4で比重は3.9〜4.0とされている。鉄が卓越するものはクラン石,マグネシウムが卓越するものはペニキス石となる。花崗岩ペグマタイト中のトリフィル石,アンブリゴ石の後期反応による希な生成物とされているが,燐酸分の多い特定条件下の蝋石鉱床中にも見られるようだ。共生鉱物はパレルモ石,燐礬土石,鉄天藍石,天藍石,ブランガ石,トロール石,燐灰石,石英である。アメリカのニューハンプシャー州グラフトン郡グロトンにあるパレルモ第1鉱山が模式標本地である。アメリカの芸術家で鉱物収集家のアルフレッド・グンナー・ブジャレビー氏に敬意を表して名付けられた。海外ではアメリカ,カナダ,スウェーデン,オーストリア,ルワンダしか産出報告がない。日本での産出は初と思われる。日の丸奈古鉱山ではズリ中に非常に希に見られる。緑色の鉱物を発見し,ただの鉱物ではないと思い,分析すると本鉱だった。EDS分析では当該元素が検出された。X線回折分析結果は掲載していないが,結果から導き出した格子定数は,a=9.071,b=12.148,c=4.933,β=100.45Å,V=534.6Å3であり,一方,アメリカ産のものはa=9.067,b=12.150,c=4.940,β=100.40Å,V=535.3Å3となっており,非常に近い数値となっている。また別の標本は鉄天藍石に伴って黄色の亜ダイヤモンド光沢を示すものがあり,鉄天藍石に伴われる黄色の光沢の強い鉱物は本鉱の可能性がある。また,鉱物採取仲間は鉄>マンガンとなっているクラン石と考えられる鉱物も見出している。

                                                
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