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[理想化学式] Mn2Mg5Si8O22(OH)2 以前は「マンガノカミントン閃石」と呼ばれていたが,IMAにおいて角閃石グループの整理が行われたため,現在の名称となった。さらに以前は「チロディ閃石」とも呼ばれていた。マンガン,マグネシウムの珪酸塩鉱物である。マグネシウムの部分が鉄に置換されたものは単斜鉄末野閃石(マンガノグリュネル閃石,さらに以前はダンネモラ閃石)となる。色は通常,白色,灰色,薄茶色,こげ茶色または黒色の半透明〜不透明の柱状,毛状若しくは繊維状の結晶の集合体を成して産出する。単斜晶系である。角閃石類の硬度は5〜6で比重は3.0〜3.5となっている。鉱物名は結晶系と日本の筑波大学の鉱物学者の末野重穂氏が名前の由来となっている。イタリアのスイス国境に近いロンバルディア州,ソンドリオ県,ランツァーダ,シェルシェン渓谷のシェルシェン氷河のものが模式標本とされている。海外では単斜鉄末野閃石よりも産出報告は多く中国,イタリア,スペイン,アメリカなどで見られる。日本では岩手県の野田玉川鉱山,栃木県の加蘇鉱山,愛知県の田口鉱山などあちらこちらで産出が確認されている。山口県では旧周東町(現在の岩国市周東町)を中心としたあちらこちらのマンガン鉱山で見られるようだ。高森鉱山はいくつかの鉱床があり,その中の堤鉱床で見られる。ズリのバラ輝石中に白色の針状または繊維状結晶の集合体を成して見られる。何らかの資料にバラ輝石中に石綿様の鉱物を産すると記されているものがあるがおそらくこの鉱物のことと思われる。拡大写真は左側の白色の鉱物が本鉱で,顕微鏡写真では帯灰色白色の繊維状結晶の集合体が確認できる。EDS分析の結果は幾分鉄を含むが,単斜末野閃石の理想化学式に近く同定に問題ない。SEM像では明かな繊維状結晶の集合体が確認できる。 MENUページに戻る 前のページに戻る |