[理想化学式] Cu(SO)(OH)・2H
 銅の硫酸塩鉱物である。色は深緑色,緑色,薄緑色,薄青緑色などで緑色を基調としたものが多い。半透明のガラス光沢または真珠光沢を示す。結晶は針状結晶あるいは柱状結晶を成すものが多い。単斜晶系である。化学組成的にはラング石,ポスンジャク石,ローフォルフェ石と同一であり,異なっているのは結晶水の違いくらいである。このため比較的色も似ているものが多く結晶に特徴がなければ同定することは難しい。他にもアントレー石などほとんど肉眼での鑑定が難しいものがある。銅の酸化鉱床で見られる一般的な鉱物の1つであり特に珍しい鉱物ではない。フランスの地質学者で鉱物学者でもあるマリー・ブロシャン・ド・ヴィリエ氏が名前の由来だそうだ。ドイツ,アメリカ,メキシコ,チリなど世界各国で見られる。日本でも秋田県の亀山盛鉱山や新潟県の三川鉱山,静岡県の河津鉱山など各地で見られ,報告されていない産地も多い。中国地方でも今のところ鳥取県では大倉鉱山,島根県では銅ヶ丸鉱山,岡山県では日吉鉱山,一宮鉱山,勝豊鉱山,金生鉱山,広島県では神武鉱山,赤坂鉱山,青滝鉱山,常榮鉱山,金盛鉱山,山口県では大和鉱山,観音鉱山,高根鉱山で産出を確認しており産地は多い。銅鉱床の酸化帯に産出することが多く,割合目にすることが多い鉱物で今後も産地は増えていくものと思われる。銅珍鉱山では少なくあまり見かけることがない。拡大写真では緑色の部分が本鉱であり,あまり目立つようなものではなかった。顕微鏡で確認すると六角板状の結晶が集合しているのが確認できた。EDS分析では銅と硫黄のみ検出された。X線回折分析が可能なほど量がないため,他の類似する鉱物との同定は難しいがブロシャン銅鉱の結晶の一部に六角板状をした結晶があることが判明しブロシャン銅鉱と同定した。

                                                
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