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[理想化学式] SrAl3(PO4)(SO4)(OH)6 ストロンチウム,アルミニウムの燐酸塩鉱物だが,硫酸基(SO4)も併せて持っている。色は茶色,明茶色,ベージュ色,白色などである。半透明のものが多く三方晶系である。ガラス光沢,ダイアモンド光沢または脂肪光沢を示す。結晶は六面体に近いものが多いが,角が欠けていたり平面の部分が方鉛鉱のようにギザギザになっているものもある。硬度は5で比重は3.2とされている。スバンベルグ石はビューダン石グループに属しており,Srの部分をA,Alの部分をB,Pの部分をCとするとAは鉛,バリウム,カルシウムに,Bは鉄に,Cは砒素に置換されることがありそれぞれ別種となる。スウェーデンの鉱物学者で化学者でもあり,ウプサラ大学の教授だったラース・フレデリク・スヴァンベリ氏に因んで名付けられた。海外ではイタリア,スウェーデン,カナダ,ブラジルなど各国で産出が確認されているが,東南アジア,南アジア,中東,アフリカでの産出確認は少ない。日本では今のところ静岡県の河津鉱山とこの山口県の日の丸奈古鉱山でのみ産出が確認されている。日の丸奈古鉱山のスバンベルグ石は葉蝋石,燐礬土石に伴い産出する。拡大写真では中央の大きな穴の横の右下部分のベージュ色部分が本鉱である。葉蝋石と色が似ているが質感が異なっていることから分析を行ったところ判明した。顕微鏡写真では半透明の薄黄色部分が本鉱である。EDS分析ではストロンチウムがカルシウムを上回っており,アルミニウム,燐,硫黄が検出された。燐と硫黄の比率は硫黄が燐のほぼ2分の1強となっている。分析誤差の振れ幅があり,硫黄が圧倒的に少なかった場合,ゴヤス石である可能性がある。分析誤差の振れ幅はあるが硫黄が燐の2分の1強となっていることと顕微鏡で観察した埋もれた結晶面に正方形が幾分見られることからスバンベルグ石としている。 MENUページに戻る 前のページに戻る |