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[理想化学式] CuZn(AsO4)(OH) 銅と亜鉛の砒酸塩鉱物である。亜鉛オリーブ銅鉱とも呼ばれている。日本地学研究会発行の「地学研究 第65巻第2号」に亜鉛を含むオリーブ銅鉱との混同を避けるためオリーブ亜鉛銅鉱という呼び方が適当であると提案されたため,オリーブ亜鉛銅鉱とした。色は鮮やかな明るい緑色,くすんだ緑色,黄緑色,薄緑色,水色のものが一般的である。ガラス光沢を示す。結晶は半透明〜不透明で粒状,柱状結晶を成しているものが多い。粒状のものは結晶の表面は滑らかでなくガサガサになっているものが多く見られる。直方晶系である。結晶が微細であるため硬度や比重を測ることは難しいが,硬度は3.5で比重は4.3とされている。砒素を含む鉱床に二次的にできる場合が多い。地学研究によれば亜鉛と銅は結晶構造上のそれぞれ異なった席を占めるらしく,亜鉛と銅の比率が3:1〜1:3のものがオリーブ亜鉛銅鉱に該当するようである。亜鉛を含んでいるオリーブ銅鉱が名前の由来だそうだ。海外ではヨーロッパに産地が多くドイツ,オーストリア,スペイン,ギリシャなどで見られる。日本では今のところ宮崎県の見立鉱山とこの山口県の喜多平鉱山でのみ産出が確認されている。喜多平鉱山のオリーブ亜鉛銅鉱は浜の宮鉱床の露頭の石灰岩の表面に見られるが,コニカルコ石,オースティン石と共生していることが多い。この鉱山でのこれらの鉱物との肉眼鑑定は確かとは言えないが,コニカルコ石は濃い緑色,オースティン石は黄緑色〜くすんだ緑色,オリーブ亜鉛銅鉱は水色〜冷めた緑色の傾向がある。拡大写真では右側の青味を帯びた薄緑色の部分が本鉱であり,左側はコニカルコ石である。顕微鏡写真では,表面ががさがさになっているのが確認できる。EDS分析では亜鉛と銅の比率が大まかではあるが11:8になっていて,亜鉛の方が若干多くなっている。 MENUページに戻る 前のページに戻る |