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[理想化学式] PbAl3+3(AsO4)(AsO3OH)(OH)6 鉛,アルミニウムの砒酸塩鉱物である。色は透明,白色,薄黄色,薄茶色,くすんだ黄緑色,くすんだ緑色,オリーブ色,くすんだ水色,明るい水色と色々なものがある。半透明~不透明なものが多い。三方晶系である。結晶は八面体や柱状を示すものが見られるが稀で,ほとんどは皮膜状または土状を成している。鉛と砒素を多く産出する鉱床の酸化帯に見られることが多い。硬度は4.5,比重は5.4とされている。明礬石のスーパーグループの中のデュッサール石グループに属している。セグニット石の鉄をアルミニウムが卓越したものに相当する。模式標本地はオーストラリアのタスマニア州ウエスト・コースト地方公共自治体にあるレッド・リード鉱山である。ドイツの鉱物学者であるクルト・ワレンタ氏らが同じくドイツの鉱物学者であるヘルムート・リヒャルト・ヘルマン・アドルフ・フリードリヒ・フォン・フィリップスボルン氏に敬意を表して名付けられた。明礬石グループやビューダン石グループ,鉛ゴム石グループなどの鉱物である鉄明礬石,ビーバー石-Cu,亜鉛ビーバー石,鉛ゴム石,ビューダン石,ヒンスダル石などとよく似ており肉眼での同定は難しい。世界的にはフランス,ドイツ,ナミビア,オーストラリアなどに見られるが,今のところ中国,ロシア,カナダ,ブラジルなどでの産出報告はなく産地に偏りがある。日本では栃木県の足尾鉱山,岐阜県の遠ヶ根鉱山で産出報告がある。赤坂鉱山ではズリ中に希に見られるが,ビューダン石,ヒンスダル石と類似しているため同定は難しい。拡大写真では明るい黄色を成しており,ミメット鉱,ビューダン石と共生している。顕微鏡写真では半透明の黄色の部分が本鉱である。EDS分析の結果Al>Feとなっており,一部燐が砒素を置換している。明らかに硫黄が少ないことからフィリップスボーン石と同定した。 MENUページに戻る 前のページに戻る |