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[理想化学式] FeTiO3 鉄とチタンの酸化鉱物である。色は鉄黒色,黒色,黒鋼色,灰鋼色のものが多い。金属光沢,亜金属光沢を示す。三方晶系である。結晶は六角板状,コロッとした結晶を示すものが多い。硬度は5〜6,比重は4.7〜4.8とされている。花崗岩や斑レイ岩などの火成岩中に散在する一般的な鉱物である。チタンの重要な鉱石鉱物である。海岸の砂浜に磁鉄鉱とともに微細な粒として多く含まれることも多い。中国地方では昔から,たたら製鉄として砂鉄が用いられてきたが,中国山地の山陰側で採れた砂鉄はチタンの含有量が少なく,真砂砂鉄と呼ばれているが,山陽側で採れた砂鉄の多くはチタンを多く含み,赤目砂鉄と呼ばれている。真砂砂鉄や赤目砂鉄に含まれるチタンの主成分は,チタン鉄鉱となっている。共生鉱物は磁鉄鉱,赤鉄鉱,金紅石,磁硫鉄鉱,燐灰石などである。ロシアのチェリャビンスク州イルメン山地のピットNo3が模式標本地となっている。ドイツの化学者で鉱物学者でもあるアドルフ・テオドール・クプファー氏により,模式標本地であるイルメン山地から名付けられた。一般的な鉱物で世界各国で見られ,南極大陸でも多く報告されている。日本にも多くの産出報告があり,特に愛媛県の四国中央市の関川や五良津などでは肉眼的な大きさのものが見られる。津久茂鉱山のチタン鉄鉱はズリ中に見られ,表面が鉄分で汚染された花崗岩中に点々と見られる。光沢が非常に強く,一見,強い光沢を示す含ビスマスやテルルの金属鉱物のように見えるが,全体的にやや暗い色をしている。拡大写真では点々と暗灰鋼色のものが点々と見られる。顕微鏡で観察すると結晶面は観察できるものの結晶がはっきり分かるものは見られない。EDS分析では主に鉄とチタンを検出し,微量のマンガンを含むチタン鉄鉱であることが確認できた。 MENUページに戻る 前のページに戻る |