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[理想化学式] Ca5Si2O7(CO3)2 カルシウムの珪酸塩鉱物だが,炭酸基(CO3)も併せて持っている。色は無色,白色,薄茶味を帯びた白色などである。ガラス光沢を示す。一般的に塊状のものがほとんどで明らかな結晶を示すものはほとんど見られない。単斜晶系である。硬度は5,比重は2.8とされている。一方向に完全な劈開を持っている。高温スカルンに特徴的な鉱物である。共生鉱物はスパー石,ゲーレン石,ヒレブランド石,スコート石など高温スカルンで見られる鉱物が多い。オーストラリアのアデレード生まれでイギリスのケンブリッジ大学の岩石学の教授であるセシル・エドガー・ティレー氏に因んで名付けられた。海外ではヨルダン,スコットランド,ルーマニア,アメリカなどで見られるが,先に述べた国以外でも数か国で見られる程度で世界的に見て希な鉱物である。日本では岩手県の赤金鉱山,釜石鉱山,岡山県の布賀,三原鉱山など高温スカルン鉱物が見られる産地で報告されている。産地は久代鉱山としているが実際には鉱山近くの露頭に産出する。久代のティレー石は灰色味を帯びた半透明白色の塊状で産出する。布賀のティレー石は劈開面が大きくはっきりしてるが,久代のティレー石は劈開面が部分的にはっきり表れているものが多い。劈開面が見られることから他の白色鉱物と見分けがつきやすい。拡大写真は,ほぼティレー石のみからなっている。顕微鏡写真でも結晶らしきものは認められない。久代ではスパー石,ゲーレン石,スコート石,ローゼンハーン石,含チタン灰鉄ザクロ石などと共生している。久代の高温スカルン鉱物では最もよく見られる鉱物である。X線回折分析ではティレー石の回折値を示しており,ティレー石と同定される。 MENUページに戻る 前のページに戻る |