![]() |
|||||||
![]() |
![]() |
|
|||||
[理想化学式] PbCu(VO4)(OH) 銅と鉛のバナジン酸塩鉱物である。色はくすんだ黄緑色,緑がかった黒色または黒色のものが多い。他にも茶色,くすんだ黄色,芥子色のものもある。土状光沢または樹枝光沢を示し不透明あるいは半透明のものが多い。結晶は房状,粒状を示すが,皮膜状のものも多い。直方晶系(斜方晶系)である。硬度は3〜3.5,比重は5.9とされている。モットラム石はアデル石−デクロワゾー石のグループに属しており,Pbの部分をAサイト,Cuの部分をBサイト,Vの部分をCサイトとするとAサイトはカルシウムに,Bサイトは亜鉛,鉄,マグネシウムなどに,Cサイトは砒素に置換されることがありそれぞれ別種となる。一部がそれぞれの元素と混じり合い固溶体を形成することが多く,化学組成上連続し中間のものも存在する。特に亜鉛が銅を卓越するものはデクロワゾー石となる。デクロワゾー石も似た色をしており,皮膜状のものは同定が難しい。イギリスのイングランド北西部,シュロップシャー州のシュルスベリーにあるピム・ヒル鉱山から掘り出された鉱石を集積したチェシャ―州のモットラム・セント・アンドリューが名前の由来だそうだ。海外ではイギリス,ドイツ,ナミビア,アメリカなど世界各国に産出するが,中国,ロシア,カナダ,ブラジルなど産出例が少なく産出が偏っている傾向がある。特にナミビア産のものは色鮮やかで美しく立派なものが多い。日本では栃木県の万珠鉱山,同じ山口県の宗国鉱山で産出が確認されている。鉱山以外では群馬県沼田市数坂などであり産地数は少ない。高根鉱山ではズリ中の母岩に皮膜状に見られる。拡大写真に見られるような芥子色の外,黄緑色のものも見られる。顕微鏡写真では微細な房状が集合しているのが確認できる。EDS分析の結果,主に鉛,銅,バナジウムを検出した。 MENUページに戻る 前のページに戻る |