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[理想化学式] AgPbBi3S6 銀と鉛とビスマスの硫化鉱物である。色は灰鋼色または鉛灰色で金属鉱光沢を示す。直方晶系である。結晶は針状,短柱状,毛状のものが多いが,しばしば塊状のものも見られる。他の似た鉱物と混じり合って産出する場合もある。高温の熱水鉱脈鉱床やペグマタイト鉱床などに産出する。自然蒼鉛,黄銅鉱,安四面銅鉱類,輝蒼鉛鉱,パボン鉱,ベンジャミン鉱,アイキン鉱,コサラ鉱,黄錫鉱,磁硫鉄鉱,硫砒鉄鉱などと共生する。硬度は3.5,比重は7.0とされている。デンマーク領グリーンランドのセルメルソークのアルサック・フィヨルドにあるイヒドゥート鉱山のものが模式標本となっている。グリーンランドの氷晶石会社の経営者であり化学技術者であるグスタフ・アドルフ・ハーゲマン氏に敬意を表した同じくデンマークの科学者であり技術大学の教授であるカーロプ・ムラ・スヴァン氏により名付けられたそうだ。海外ではドイツ,オーストリア,スロバキア,アメリカなどあちらこちらで産出が確認されているが,アフリカ大陸,オーストラリア大陸での産出は確認されていない。日本では北海道の豊羽鉱山,福島県の八茎鉱山,福井県の中竜鉱山などで産出が確認されている。大和鉱山では他の鉛,ビスマス鉱物が見られるズリの石英中で希に見られる。拡大写真では右下側に見られる鉛灰色の部分が本鉱である。顕微鏡写真ではやや灰鋼色の塊状となっており結晶は確認できない。大和鉱山ではコサラ鉱,リリアン鉱,ヘイロフスキー鉱など他の鉛,ビスマス系の鉱物も見られるため同定は難しい。EDS分析を数か所行った所,銀.鉛,ビスマス,硫黄が検出された。銀と鉛とビスマスと硫黄の構成元素比率(At%)が数か所ともほぼ同じ傾向を示しおおむね1:1:3:6になっていたことと共生鉱物からグスタフ鉱と同定した。 MENUページに戻る 前のページに戻る |