![]() |
||||||
![]() |
![]() |
|
||||
[理想化学式] Mg6Fe2(OH)16(CO3)・4H2O マグネシウムと鉄の炭酸塩鉱物である。色は白色,透明,ベージュ色,黄色,オレンジ色,薄茶色,水色,灰青色など様々な色のものがある。 ガラス光沢,油脂光沢あるいは絹糸光沢を示す。結晶は変形している六角板状のものが多く見られ,他にも葉片状のものも見られる。どちらも単独で見られたり,結晶が集合して見られる場合もある。硬度は2.5,比重は2.1とされている。ハイドロタルク石のグループに属し,ハイドロタルク石のアルミニウムを鉄に置換したものに該当する。スウェーデンのヴェルムランド県のフィーリップスタード市のラングバン鉱山のものが模式標本となっている。最近の研究によりパイロオーロ石−2H(六方晶系)とパーロオーロ石−3R(三方晶系)の2つのポリタイプがあることが判明した。ギリシア語の火(パイロ)とラテン語の黄金色(オーロ)を意味する2つの言葉が名前の由来であり,スウェーデンの地質学者でもあり鉱物学者でもあるラース・ヨハン・イゲルストローム氏により名付けられたそうだ。海外ではアフリカ大陸ではモロッコ,南アメリカ大陸ではブラジルくらいであるがイタリア,スウェーデン,アメリカ,オーストラリアなど世界各国で見られる。日本の産地は鉱山では愛知県の中宇利鉱山,同じく吉川鉱山などで,鉱山以外では三重県鳥羽市菅島などで確認されている。稲積鉱山ではズリ中の蛇紋岩中や表面に見られる。拡大写真では蛇紋岩の上部の茶色を帯びた白色の脈状になっている部分が本鉱である。ルーペで確認すると絹糸光沢を示し,鱗片状結晶の集合体になっている。EDS分析を行った結果,マグネシウムと鉄が主に検出され少量のアルミニウムも検出された。X線回折分析はほぼパーロオーロ石のピークと一致している。パーロオーロ石−2Hの以前の異名であるシェーグレン石とほぼ一致していることから,この標本のポリタイプは2Hと思われるが現在のところ詳細は不明である。 MENUページに戻る 前のページに戻る |