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[理想化学式] Pb(UO2)SiO4・H2O 鉛とウランの珪酸塩鉱物である。色は鮮やかな黄色〜オレンジ色または茶色である。亜ダイヤモンド光沢または脂肪光沢を示す。半透明〜不透明の柱状または針状の結晶のものが多い。柱状結晶が明らかに確認できる場合は,結晶の先端は平らになっているか将棋の駒のような形をしている。単斜晶系である。硬度は4〜5で比重は5.8〜6.5とされている。計算上では6.3となっている。ウランを含む鉱物であるため放射能を放出している。共生鉱物としては閃ウラン鉱,燐銅ウラン石,スクロドフスカ石,キュリー石などでウランを含む鉱物が多い。コンゴ民主共和国の上カタンガ州のカンボーヴ地方にあるシンコロブエ鉱山の近くにある丘の名前であるカソロ・ヒルが名前の由来となっている。海外ではスペイン,チェコ,コンゴ民主共和国,アメリカなどで見られるが,アジア,南アメリカでは産地が少ない。日本では岐阜県の黒川鉱山と岡山県の剣山鉱山で産出が確認されているが,圧倒的に岡山県の剣山鉱山のものを目にすることが多い。剣山鉱山では灰色っぽい珪質岩の表面に産出する。剣山鉱山のウラン鉱物としては二次生成された鉱物であり,コフィン石が分解し銅や鉛などの金属と結合し燐銅ウラン石,銅スクロドフスカ石,カソロ石などが生じたとされている。剣山鉱山ではシェップ石に鉄が混入するとオレンジ色や茶色になり,色での同定は難しい。シェップ石も針状結晶になる場合が多いが,剣山鉱山では皮膜状のものが多く,ルーペまたは顕微鏡で結晶が確認できればカソロ石である可能性が高い。拡大写真では右上に小さいながらも孔雀石に伴う鮮やかな黄色の皮膜状のものが本鉱である。顕微鏡写真ではややぼやけているが,針状結晶の集合したものが確認できる。EDS分析では,鉛,ウラン,珪素のみ検出されだいたい同じ比率になっている。SEM像でも針状結晶が確認できるが,0.03mm程度の長さである。 MENUページに戻る 前のページに戻る |