[理想化学式] Ca(SiO(CO
 カルシウムと珪酸塩鉱物だが,炭酸基(CO3)も併せて持っている。色は白色,灰色などが一般的であるが,チタンの混入による紫色のものがある。他にも薄青色のものもある。ガラス光沢を示す。一般的に塊状のものがほとんどで世界的に見ても結晶を示すものは見られない。単斜晶系である。硬度は5,比重は3.0とされている。高温スカルンに特徴的な鉱物であるが,海外の一部では高温スカルンの痕跡が見られないような産状のものも見られる。炭酸基を含んでいるため塩酸で発泡する。溶けた後はゼリー状になると言われている。共生鉱物はゲーレン石,ティレー石,ヒレブランド石,スコート石など高温スカルンで見られる鉱物が多い。アメリカの地球物理学者であり鉱物学者でもあるフレデリック・ユージン・ライト氏により,最初の標本を採集した同じアメリカの経済地質学者であるジョサイア・エドワード・スパー氏に因んで名付けられた。海外ではイスラエル,アメリカ,メキシコ,ニュージーランドなどで見られ,他にも10か国程度で見られる。紫色のものは日本の布賀の他はアメリカ,メキシコで見られ,薄青色のものは日本の布賀の他はアメリカでも見られる。日本では岩手県の赤金鉱山,岡山県の布賀で見られ,特に布賀では濃く美しいラベンダー色のスパー石が有名である。産地は久代鉱山としているが実際には鉱山近くの露頭に産出する。久代のスパー石は灰色塊状で産出する。拡大写真は,ほぼスパー石のみからなっている。顕微鏡写真でも結晶らしきものは認められない。久代ではゲーレン石,ティレー石,スコート石,ローゼンハーン石,含チタン灰鉄ザクロ石などと共生している。

                                                
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