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[理想化学式] PbBi2S4 鉛とビスマスの硫化鉱物である。色は灰鋼色または鉛灰色である。直方晶系(斜方晶系)である。結晶は針状,短柱状のものが多い。中温〜高温の熱水鉱脈鉱床などに産出する。自然蒼鉛,硫テルル蒼鉛鉱,方鉛鉱,アイキン鉱,コサラ鉱,黄鉄鉱,石英などと共生する。硬度は2.5〜3.5,比重は6.9〜7.1とされている。スウェーデンのヴェルムランド県のフィーリップスタード市のコー鉱山のものが模式標本となっている。鉛とビスマスが含まれていることが名前の由来となっている。海外ではイタリア,スウェーデン,オーストリア,アメリカなど世界各国での産出が確認されている。日本では山形県の大張鉱山,栃木県の大井沢鉱山,同じく山口県の日高鉱山などで産出が確認されている。山口県では他にもいくつかの鉱山で産出が確認されている。非公認ながら佐々並鉱山でも産出が確認されている。大和鉱山では石英中に見られるが,この薬王寺鉱山では山口県内の日高鉱山を初めとする他の鉱山と同様に花崗閃緑岩中に見られることが多い。ただ薬王寺鉱山の母岩は他の鉱山に比べ珪質分が多いように見受けられる。拡大写真では右下の割れ口のの灰鋼色の部分が本鉱である。顕微鏡写真ではやや暗い灰鋼色の針状結晶が集合しているのが確認できる。肉眼にしても顕微鏡にしてもリリアン鉱,コサラ鉱,ヘイロフスキー鉱などの鉛,ビスマスの鉱物とはほとんど区別がつかないが採集時はこれらの鉱物とは光沢がやや強く異なっているような感じがした。SEM像では部分的に針状または長板状結晶が確認できる。EDS分析を数か所行った所,鉛,ビスマス,硫黄が検出された。鉛とビスマスと硫黄の構成元素比率(At%)が数か所ともほぼ同じ傾向を示しおおむね1:2:4になっていたことからガレノビスムト鉱と同定した。 MENUページに戻る 前のページに戻る |