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[理想化学式] Bi2WO6 ビスマスのタングステン酸塩鉱物である。色は一般的には黄色,薄黄色,白色であるが,希にオレンジ色,薄緑色のものも見られる。半透明〜不透明で絹糸光沢,土状光沢を示す。一般的には皮膜状を成しているが,外国産のものには針状結晶を成すものや微細な結晶が集合し房状または玉状になったものも見られる。直方晶系である。硬度は3.5,比重は7,3〜7.4とされている。錫やタンスステン系の高温熱水鉱床,気成鉱脈や花崗岩ペグマタイトで初期のビスマス鉱物が変質して産出する。ただタングステンを産出し,かつモリブデンを産出しない鉱床で同様の鉱物が見られたとしてもケヒリン石や泡蒼鉛である場合があり,必ずしもラッセル石でない場合がある。ラッセル石よりもケヒリン石の方が生成されやすい傾向があるように思う。タングステン酸塩がモリブデン酸塩に置き換わるとケヒリン石になる。ビスマス,タングステン,モリブデンの二次鉱物は発色性の強い銅などを含むものは別にして,おおよそ黄色であるため見分けがつきにくい。イギリスの鉱物学者であり,鉱物収集家であったアーサー・エドワード・イアン・モンテギュー・ラッセル氏に敬意を表した同じくイギリスの鉱物学者で鉱物雑誌の編集者であったマックス・ハッチントン・ヘイ氏及びイギリスの鉱物学者で大英博物館の鉱物館長であったフレデリック・アレン・バニスター氏により名付けられた。世界ではイギリス,ドイツ,スペイン,オーストラリアなどで産出が確認されているが,アメリカ,メキシコなどでの産出は確認されていない。比較的希な鉱物である。日本では岐阜県の恵比寿鉱山,京都府の和束町,山口県の大和鉱山で産出が確認されている。浅原鉱山ではズリ中の石英の表面に薄黄色の皮膜状で産出する。泡蒼鉛も似通った産状で見られ同定が難しい。拡大写真では薄黄色部分であり,顕微鏡写真ではベージュ色の皮膜状として確認できる。EDS分析ではビスマス,タングステンが検出され,元素構成比率が近い値をとっている。 MENUページに戻る 前のページに戻る |