[理想化学式] SrAl(PO)(POOH)(OH)
 ストロンチウム,アルミニウムの燐酸塩鉱物である。色は白色、黄色、蜂蜜色のものが多いが、時にピンク色、ライラック色、オレンジ色、無色のものも見られる。透明、半透明、不透明と様々であり三方晶系である。樹脂光沢、脂肪光沢、真珠光沢を示す。結晶は六角形に近いものや、変形した結晶のもの多く見られる。硬度は4.5〜5で比重は3.3とされている。ゴヤス石は鉛ゴム石グループに属しており,Srの部分をA,Alの部分をB,(PO)(POOH)の部分をCとするとAは鉛,バリウム,カルシウムなどに,Bは鉄などに,Cは(POに置換されることがありそれぞれ別種となる。フランスの鉱物学者であるオーギュスタン・アレクシ・ダムール氏により、ブラジルのゴイアス州に因んで名付けられた。ただ、模式標本地はブラジルの隣接するミナスジェライス州、ディアマンティーナとなっている。海外ではドイツ、スイス、アメリカ、カナダなど各国で産出が確認されている。日本では今のところ鉱山では群馬県の津久原鉱山とこの山口県の日の丸奈古鉱山でのみ産出が確認されている。鉱山以外では福岡県福岡市の長垂で産出が確認されている。日の丸奈古鉱山のゴヤス石はズリ中に希に見られるが、他の多く産出する鉱物との質感の違いは分かるものの肉眼鑑定は難しい。拡大写真では右下の微細な白色が本鉱である。EDS分析ではストロンチウム、アルミニウム、燐を主とし硫黄が燐に比べ著しく微量のため本鉱と同定した。なお、日の丸奈古鉱山ではストロンチウムをバリウムに置換したゴルセイ石、ストロンチウムをカルシウムに置換したクランダル石も産出するが、鉱物採集仲間はそれらを採集している。

                                                
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